いかえもん

バジュランギおじさんと、小さな迷子のいかえもんのレビュー・感想・評価

4.2
ようやくこの作品を見ることができました。
これまでより夜に時間があるので、思い切って動画配信されていない作品をツタヤでまとめ借りしました。しばらくは、ちょっと珍しい作品も含めて見ていきたいと思います。

パキスタンの、言葉を話すことができない6歳の少女が、インドで迷子になってしまい、その子を家に送り届けるためにバジュランギが奮闘するというお話です。

前半はコメディタッチですが、後半にかけてはパキスタンの壮大な自然美を堪能しつつも、インドとパキスタンの間にある宗教や戦争などを含めた問題について考えさせられる内容になっています。現実はこう甘くはないのだろうとは思うけれど、それでもこうなればいいのになという夢は持ち続けたい、と思うラストです。

この映画も歌って踊ってのシーンもいくつかあり、かつ挿入歌もありますが、全編通して、歌がとてもよかったと思う。特にパキスタンの霊廟での曲は熱量が多くて素晴らしかったし、オープニングすぐの神様をたたえる歌と踊り、食堂の前で歌うチキンの歌と踊りもよかったなぁ。

主演のサルマーン・カーンは、プレーム兄貴の時もそうでしたが、逞しい体ながらもどこか愛嬌があって、ほんわかした雰囲気があるのが素敵です。
また、子役の女の子がとても、とても、かわいい!!!
ぽろぽろと涙をこぼしたり、にっこりと笑ったり、すべてが可愛すぎで、かつ上手すぎでした。

皆さん高評価だったので、期待しすぎたらまずいかも…と思っていましたが、期待通り、いやそれ以上の映画でとても満足!