あきしげ

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄のあきしげのレビュー・感想・評価

2.5
貞子になりきれなかった超絶劣化版。

良かった点。

・まさにニコラス・ケイジ
・クライマックスの超展開

悪かった点。

・着地点のフワフワした感じ
・ファンタジック展開な終盤
・音と映像で驚かす稚拙演出

ニコラス・ケイジは作品に恵まれない。
これが今のニコラス・ケイジと言える。
どんなに良い演技をしても作品がダメ。

決してニコラス・ケイジは悪くない。
悪いのは微妙な作品に出ている事だ。
もうワザとやっているとしか思えん。
ニコラス・ケイジだから許されます。

本作も非常に惜しいところまで来ている。
系列としては貞子のようなタイプの作品。
しかし、幽霊のキャラクターが弱すぎる。
それが力ではなく、キャラクター性です。
正体が分かるのはクライマックスとなる。
それでは遅いし、インパクトがないです。

貞子が成功したのは彼女の謎を追う事。
だが、本作は息子を探すのが目的です。
それだけで随分と面白さが変わります。

だからこそ幽霊を中心に据えるべき。
そうすれば強烈なインパクトを得る。
そこにニコラス・ケイジならば完璧。

最後の方で見せるファンタジーは拍子抜け。
もうなんでもアリになってしまった笑える。
ニコラス・ケイジが真剣に演じているのに。

逆にこのまま突き進んで欲しい。
ニコラス・ケイジのブランド化。
敢えて微妙な作品に出演をする。
ニコラス・ケイジの代名詞へと。
あきしげ

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