Finn

ランナウェイズのFinnのレビュー・感想・評価

ランナウェイズ(2010年製作の映画)
3.4
ダコタ・ファニングとクリステン・スチュワート共演!
70年代後半に一世風靡したガールズ・ロックバンドの伝記映画。

ボーカルのシェリー・カーリーの自叙伝「ネオン・エンジェル」が原作のため、シェリーを中心に描かれている印象。バンド結成から一躍人気者になるも、ドラッグに溺れて自分を見失っていく…。

ロックとかパンクが盛り上がってる時代だけど、女性だけのロックバンドでしかも10代ってかなり特殊だったはず。劇中でも「ロックは男のもの」っていうセリフもあって、扱いもひどい。
特にキム・フォーリーが酷すぎてムカつく!!でもKISSとかアリス・クーパーも手がけた敏腕だから、見る目はあるのね…。

冒頭でシェリーが、野次飛ばされながらもボウイのリップシンクする所がカッコいい!ダコタの挑発的な鋭い視線にやられた。クリステンもめちゃくちゃハマり役で、ジョーン・ジェットにピッタリ。
メンバー全員ビジュアルが当時の雑誌から飛び出してきたみたいで熱いし、「チェリー・ボム」の演奏も臨場感あって良かった。

この時代ってネットもないのに、海外のバンドが日本で凄まじく流行るのがすごい。ザ・ランナウェイズもQUEENも、初来日で空港に人が押し寄せて「ビートルズになった気分だった」って感想言ってるのが不思議…。
ザ・ランナウェイズはアメリカより日本での人気が凄かったらしい。作中でもクレイジーな日本のファンが描かれてて、ちょっと恥ずかしかった(笑)

ストーリーはバンドにありがちな成功と挫折とドラッグだけど、映像と音楽の使い方がオシャレで好きでした。ラストも少しほっこり。シェリー立ち直って良かった。
ロック好きは楽しめると思います!
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