もこもも

ヨーヨーのもこもものレビュー・感想・評価

ヨーヨー(1965年製作の映画)
4.0
財産を失った大富豪と女曲馬師、そして彼らの息子であるヨーヨーが織りなす人間模様を描いたコメディ作品

小さな笑いが散りばめられいて
哀愁漂いつつもコミカルな素敵な作品
エテックスの映画の雰囲気と画角が好き
エテックス自身も道化師やったことも
あってサーカスの世界への愛を感じる
ヨーヨーのお父さんが富を失って
家族三人で巡業するシーンは全部大好き
リュス・クライン演じるヨーヨーの
お母さんが美しくて可愛くて惚れた

個人的に印象に残ってるシーンは
犬の散歩に車を使うシュールなシーンと
タバコの貸し借りから始まり、
お父さんがヨーヨーに車の運転を
任せてから戻ってくるまでのシーンと
ヨーヨーの勉強を妻の目を盗んでこっそり
トランプとかサイコロで教えるシーンと
旅行カバンが並んでYOYOになるシーン
あとは靴と靴下を色っぽく脱がすシーンも印象的

OPから面白くて引き込まれる
最初のヨーヨーのお父さんの富豪時代は
シュールな笑いがいっぱいあったな
まず執事が多すぎてクスってなった
執事が多かったり、踊り子いっぱい呼んだり、
移動式サーカスを貸し切ったり、
華やかやけど寂しそうで羨ましくならへん
やから大不況でお金は失ったけど
妻と息子と小さなサーカスをして
過ごす暮らしが楽しそうで幸せになった

子供の頃に見た父親の邸宅への憧れを
強く持ったまま大人になったヨーヨーが
父の邸宅をリフォームしてパーティを開くまで
成功したのは凄いことやけど、
ラストでゾウに乗って去るヨーヨーに
結局大事なのは愛やなって思わされた
もこもも

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