【2018年12作目】
大事故で首を骨折し、ボクサーの道を一旦はたたれてしまうビニー。
しかし彼はまたもう1度、リングに上がる事だけを胸に、再起を掛ける!
実在するボクサー、ビニー・パジェンザの実話。
普通でも首を骨折したら、その後の生活には不安が募る。
しかしビニーは普通の生活を望んだ訳じゃない。
ボクサーとして再起出来るかを医師に訊ねる。
もうここからして、普通の人とは次元が違うなと思いました。
こういう勝負事の世界で生きてる人は、負けて引退するならまだしも、それ以外の理由で引退するのは避けたい事なんでしょうね。
ビニーの場合、試合での怪我ではなく、事故での怪我なので、どうしても引き下がれなかったのかと。
ビニーは頭蓋骨をボルトで固定する、ハロー手術を希望した。
これがまた痛々しい。
実際に病院でしている人を見た事がありますが、もし私なら即座に器具の周りを緩衝材でぐるぐる巻きにしてほしいくらい。
けど、これならボクサーとして再起出来るかもと言われれば、多くのボクサーはハローを望むんだろうなぁ。
いや・・・どうかなぁ?
その後のトレーニングでは、スパークリングの相手を皆やりたがらない。
それは分かる。
もし自分の1発でまた首が折れたらとかって考えるのが普通ですよね。
でも徐々に小さな試合も出来るようになってからは、もう生き生きしていましたね。
ボクシング映画にハズレなしと言われますが、確かにそうかもしれない。
本作もとても良かった。
闘う男の姿は、やはり絵になります。
不屈の精神を見せてもらえました。
これが実話なのも驚きましたが、一瞬誰だか分からないくらいに変わってたアーロン・エッカートにも驚きました(笑)