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アトリエの春、昼下がりの裸婦のtheocatsのレビュー・感想・評価

3.3
ポルノと敬遠するも芸術を絡めた人生物語

見終えて何だよ・・・という感じ。
年齢制限とタイトル的に情事ポルノ映画と思い込み全く見る気にはなれなかった。
だから見始めてからもいつそっちの方に行くか気がそぞろ。

ところが中盤を過ぎ終盤に入っても一向に情事が描かれる気配がなく、まさかあんな落ちになってしまうとは・・・

何だよと言うのは邦画タイトルを考えた奴に対してだね。
原題では訳が分からなすぎと頭をひねったか、ポルノ臭を漂わせて集客アップを見込んだのか知らないが、今回は原題でよかったじゃねぇかよ・・ったく。笑
訳わからないままの方が往々にして先入観を排除でき、新鮮な驚きが得られる場合が多いのだが、配給元の担当日本人(と思うが)はタイトルでイメージしやすいようにと余計な気を回し過ぎるんだよな・・・


まぁ愚痴は以上として、基本ストーリーは疾患で体調を崩した芸術家が生きる気力を喪失。見かねた妻が夫好みのモデルに打ってつけの女を見つけ強引に雇い入れる。
妻の目論見通りその女のヌードは夫の創作意欲を掻き立て、不自由な体に鞭打って最期の花を咲かせようとする。というもの
そこにプラスαのエピソードが加わるのだが、その落ちに関しては唖然とするほかなく、今でもあれしかなかったのだろうか??との疑問は拭えない。
しかし、そうなっちまったんだから仕方ないよね。

何れにしろアトリエにおけるヌードモデルとラポールを形成しつつの創作劇は一つの理想形でもあり、自分もまた実際の裸体を目前に絵を描いてみたいという意欲が湧いてきましたよ。
その点において特別な動機を植え付けてくれたかもしれない本作に謝意。


映画としては3.3の三ツ星


ヘアーにぼかしを入れなかったのは実に良かった。しかし、ぼかしを入れる入れないの基準が何なのか全くわからないは本当に嫌だね。
おそらく本作は情事シーンのない純粋なヌードモデルだったからぼかしがなかったのだろう。
でもそうなると年齢制限がおかしな話になっちゃんだよな・・・と愚痴が止まないね。笑

012101
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