品川巻

シティ・オブ・ゴッドの品川巻のレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
5.0
なにこれ始まりから終わりまで完璧すぎる...
①ブラジルで治安の悪さを誇る「神の街」のギャング抗争、②写真家を目指す少年の青春という2つの物語を、実話ベースで群像劇として絡ませていて、微笑ましい日常生活と並行して銃撃戦が行われる非日常性に目が離せない。少年の趣味だった"カメラ"がどのように抗争に絡んでくるのかも注目。ドキュメンタリータッチの映像のざらつきは『ロード・オブ・ドッグタウン』を思い出した。だいすき。

生まれながらの狂人にしか見えないボスも、垣間見える寂しさとか顕示欲から人間味を感じるし、最終的に誰が天下を取ったのかが分かるラストはヤバすぎ。理解力が無くて登場人物がゴチャゴチャになったけど、第二章が始まる前までに整理すれば楽しめるはず。

残虐性と意外性がぶっ飛びすぎて何回も一人で叫んでたけど、モヤモヤしてた事とか気付きもしなかった事が全部回収されるので2度目も見直したくなる(見直した)。
とにかく無慈悲に人が死にまくるので、ギャング映画が苦手じゃない人にはおすすめ。
品川巻

品川巻