事実に基づくブラジルのファベーラ(スラム街)でのギャング抗争の映画。見せ方が引き込まれるし、ブラジル人の彼と一緒に鑑賞してよりリアルさを感じられた。
ジャーナリストになったスラム出身のブスカペが見てきた「神の街(cidade de Deus)」の話。ギャングはもちろん、賄賂を受け取っている警察が見過ごして回っている世界。残酷なシーンもたくさんあるけど、新しい世界を知れて本当に見てよかった。
シリアスなシーンでもボサノヴァとかサンバが流れることもあって、このギャップがまた映画としてすごくよかった。
あとはブラジル独特のapelido(あだ名)が面白い。Busca-pé (ブスカペ、ネズミ花火)とかDadinho(ダジーニョ、サイコロちゃん)とかcenoura(セノーラ、にんじん)とかね!それを堂々と名乗るブラジル文化が好き。
小ネタとしてはブスカペは白人だったらしい。また、この映画で描かれた後のリアルのほうが実際はひどく、新しいリーダーは皆殺しだったようです。