安堵霊タラコフスキー

哀しみと憐れみの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

哀しみと憐れみ(1969年製作の映画)
2.5
4時間を越える長さ故に途中で止めていたこの映画をようやく鑑賞。

後に作られるホテルテルミニュス同様インタビューと戦時中の資料映像が主な長い映画ということで、劇場で見ていたら苦痛極まりなかったろうなと思いつつ、モノクロの粗い質感は嫌いじゃなかった。

でもマックス・オフュルスのファンとしては父親の良さを息子が全く引き継がなかった点は残念としか言い様がないし、映画的美の極致とも言える父親のスタイルに反しまるで美的なものが感じられないこの息子の作風には憎らしさすら抱く。

歴史的には価値があるのかもしれないが自分に響くものはあまり無い作品だった。