このレビューはネタバレを含みます
自分にとって50本に1本のレベルでダメな映画、受け入れられない映画でした。
以下辛辣な批判もありますので、この作品が好きな方は閲覧をお控えください…。
ラストの恋愛要素と感動路線への強引な舵取りは蛇足オブ蛇足。
凶悪犯の顔を撮ったところで何になるのかよく分からないが、編集部一丸となってもぎ取った成功で一先ずカタルシスは感じられるのだから、そこで大団円で良かったのに。
恋愛要素の中でもベッドシーンがひどい。下着つけたままさするだけのシーンを長々と見せられても…。里見八犬伝以来の時間の無駄感。
んで、女と寝たくらいで下衆だった性格変わっちゃうの？夢語っちゃうの？
人の事処女かどうか気にしてる以前にお前の方が童貞くさいわ！
その後の凶弾に倒れる展開も最悪。
ロバート・キャパに憧れてるんだったら写真を撮りなさい。戦場で。
静が「崩れ落ちる兵士」の方に憧れてたってオチだったら私の評価はかなり高くなってたけど。
そもそも銃持った凶悪犯がよそ見しまくりで油断してるのに確保しない機動隊なんてあり得ない。身内を殺されてるのに。
静の「良いから良いから」に納得する無能の集まりにしか見えないのは警察に対して失礼だ。
静の行動もよく分からない。チャラ源に借りがある的な会話もあったけど、命を捨ててまで果たす義理なんてあるの？
感動の場面を作りたいから人の命を消して「これで泣けるでしょ？」って言われてるみたいで腹立つ。
そしてラスト。野火が記事を書くキッカケになった写真にはちっとも驚かない。
だってその場面ちょっと前に観てるから。
伏線にもなってない。
リリー・フランキー、やり過ぎ感はあったけど素晴らしかった。
福山雅治も序盤のクズっぷりは良かったです。
下衆は下衆のままプライドを持って「最低」な仕事をするドラマの方がきっと楽しかったはず。残念です。
