利重監督が高校時代に作った８ミリ自主映画。加川良の「教訓Ⅰ」と主張は被っているが、本編で同曲は使われていない。

鳥山高校の朝礼で徴兵制の実施が発表される。目的は近くの学校と命がけで戦うため。最初は馬鹿にしていた生徒たちだったが瞬く間に手遅れになっていく。。。

題名は昔から知っていて観たかった一本。優等生が作った反権力映画という印象。君が代が流れる中で絶望エンド。

学校内映画としては石井監督の「高校大パニック（８ミリ版）」（1978）の方がずっと過激で好み。

PFF2024で鑑賞。

※本作は1981年に、ぴあフィルムフェスティバルに入選（同年の入選者には黒沢清、松岡錠司、緒方明、手塚眞らがいる）。

女はアップデートされておらず未だ竹槍突いててまた話上の敵が一切見えてこないっていう、そういうポリコレ的な部分を排して集団に属する個人にのみ焦点を当てるからこそ、終盤に差し込まれる爆弾のように見える聞こえる夕日?の、逆らうことができない時の流れの有無を言わせない前もって決められていたかのような行き着く先が際立ち、それは教頭も幹部も生徒も、監禁されているリベラルな担任も一緒くたに頭上から落とされる宿命のようにも、現代を生きる我々からは、とは言ってもこんな世の中にしたのはお前ら全員に責任あるけどなという冷たい目としてのオレンジ色の明かりに見える

今は亡き吉祥寺バウスシアターにて『突撃！博多愚連隊』との併映、是非もう一度観たい