opoko

ハドソン川の奇跡のopokoのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.0
2024/01/28視聴、U-NEXT

クリント・イーストウッド作品視聴シリーズ。本作は監督に専念し主演は安定のトム・ハンクス。

いつも通り?あらすじとかしっかり確認せず視聴し、最後に事実に基づいた話と知り驚いた。

トム・ハンクス演じるサリー機長が搭乗した航空機がバードストライクで全エンジンが停止し、ハドソン川に緊急着陸した。
155名の乗客乗員全員無事に救出でき、機長、副機長は一躍時の人になる。
しかし、事故調査委員会の調査シュミレーションで、一部のエンジンは動作していて、最寄りの空港に緊急着陸できたとの結論が出たことで、機長、副機長は疑惑が向けられていく。

緊急着陸後に全員を脱出させ、救助した人数にこだわったり、ずっと制服を着続けていたりと、完全な仕事人のサリー。
特に、事故調査委員会のシュミレーション後に再度35秒間の空白時間を設定し再度シュミレーションさせ、事実に沿ったシュミレーション結果が出るところの、静かな攻防は緊張感がある。35秒で航空機は距離を飛び状況を変えていくということを知らされた。

事故調査委員会のヒアリング終了後に、サリーが副機長に「いいチームだった」と労い、副機長が「光栄です」というくだりは、仕事に対する責任をもって向かう姿にジンと来る。
事故調査委員会でも、サリーも副機長もずっと冷静に対応しているのも感心する。シュミレーションだけで自分たちの命がけの行動を否定されれば、もう少し声高になっても不思議ではない。

エンドロールで、本当のサリーや乗客が映し出され、乗客が口々に席番を言うところから目がかすんできた。
この映像は実際の映像。事実は何よりも心に響くのかも。

本作を鑑賞している際、今年のお正月の羽田空港の事故を思い出した。
状況は違えど、航空機の乗客乗員が無事に脱出できたのは、やはり指示に従う乗客、冷静に指示するクルーの方々に頭が下がる思いだ。

余談:
副機長どこかで見たと思ったら、バットマンのダブルフェイス。。
opoko

opoko