菩薩

イルマ・ヴェップの菩薩のレビュー・感想・評価

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)
3.5
かつて「精密機械」の異名を取った北別府学が…って話では無かったが、この特集を年明け早々に組んだのは、Bunkamuraのスタッフの中にダジャレ好きがいて、なんとか合法的に「明けましておめでとうアサイヤス!」って言いたいが為だと思っている。まぁ要するに私利私欲に基づいた特集だと思うのだが、この作品もきっとアサイヤスの私利私欲に基づいた作品なのだろう。映画の中なら好きな子にあんな事いいな出来たらいいなのドラえもん願望を満たしても怒られないし、なんならアメリカ映画に憧れてる癖に恥ずかしいからってけちょんけちょんに言えるし、言いたい事言ってやりたい事やり終わったら精神的不安定を理由にトンズラ出来るし…ってなんやお前政治家か…?「中国女」が連呼されるのは「いや…ゴダール先輩も同じ様な事してましたやん…」なる免罪符か?おそらく本気出せばちゃんとしたリメイク作品を制作する事だって出来るのだろうが、やったところでオリジナルを超えていないなんて評価しか貰えないのは分かってるからやらん!との守りの姿勢が垣間見える。最後はノーマン・マクラーレン?ブラッケージ?目からビーム出てましたけど…?と言う事でよく分かんなかったけどなんか面白かったです、明けましておめでとうアサイヤス!
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