まさなつ

火の山のマリアのまさなつのレビュー・感想・評価

火の山のマリア(2015年製作の映画)
3.7
グアテマラ、、世界地図を広げられても、正確に指差せない。
また、新たな国の映画が観られた喜び。

知らない国だけど、映画を観ていくと少しずつ見えてきます。
近くに火山があり、コーヒーが主な農作物。あとトウモロコシ。ヘビが畑の敵。メキシコの隣なので中米に位置する。スペイン語が公用語で、彼らは少数民族で、スペイン語が話せない。彼らの生活はいたって質素。電気も水道もない劣悪な環境、、、。

土地持ちの農場の主任との望まない結婚を決めらた少女が、農場で働く若者と過ちを犯し、、ここまではよくある話だけれど、ここからは予想外の展開へと話が進みます。

きっとこの娘は、結婚が決まってた男からも、家族からも追い詰められるのだろうと心配しましたが、そうではなかった。
しっかりものの母親と優しいけど頼りない父親。この構図はどうやら万国共通のよう。特に母親の愛情の深さが胸を打ちます。

厳しい大地で繰り広げられる生命の物語。土着性の濃い作品は好きです。
まさなつ

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