オヂサン

ボクの妻と結婚してください。のオヂサンのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「死」に対して、恐怖感や不安といった負の感情を感じなかった映画は初めてかもしれない。もちろん悲しい事には悲しい出来事なのだが、それを決して感じさせないこの彼の生まれ持っての仕事の才能なのか、はたまた人を楽しませる「企画」精神なのか…それのおかげで最後まで暗い気持ちにならずに観ることができた。

決して鬱くしい死ではなく、みんなの記憶に残る彼は決して悲しい彼より、笑顔で横にいる彼の顔ばかりで幸せな死。笑顔の中で静かに微笑んで亡くなっていく。「ああ〜亡くなってしまったな…泣」ではなく、「良かったね、良かった。安心して眠れたね」だった。

人の悪口をたくさん言いなさい、
ただし、本人の目の前で。
面白おかしく言い換えて言いなさい。

なんて良い言葉だろうか。これはこの映画じゃなければ教われなかった事だと思う。そして吉田羊さんがますます好きになる作品でした。
オヂサン

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