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すべての革命はのるかそるかであるのROYのレビュー・感想・評価

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ステファヌ・マラルメの革命的な詩「賽のひと振りは決して偶然を廃棄しないであろう」を、1871年のパリ・コミューンの闘士の最後の拠点となったペール・ラシェーズ墓地の芝生に座った、様々な言語を母語とする九人の男女が代わる代わる音楽的に朗読する。

■NOTES
たとえばそのようなシネフィルにとっての“神”みたいな存在としてストローブ=ユイレという監督がいるんですけど、彼の映画は公園で人が座って引用されたテキストの朗読をしている風景をずっと撮っていたりするんです(ストローブ&ユイレ『すべての革命はのるかそるかである』)。そうやって、主観的/趣味的な判断を介在させず、世界そのものと対峙(たいじ)しようというものの見方が、イコールそのまま哲学的な思想として成立していた。それによって現実の世界を信頼しようとしていた人間がいた

↑柴那典「独創性を求め“凡庸”の沼に引きずり込まれる表現者たち-ラッパー・荘子itが語る“普通さ”と現代の天才の条件」『朝日新聞デジタルマガジン&[and]』2020-11-10、https://www.asahi.com/and/article/20201110/18887497/
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