す

リップヴァンウィンクルの花嫁のすのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前半、「こんな怖い話だったの😂」と思ってたけど、それだけでは終わらない。

夫の浮気相手の彼氏を名乗る人が来たときのインターホンに映ってる顔がトラウマレベルで不気味で、悪夢の始まりを感じさせた。
後半はずっと真白さんがどこかに行ってしまいそうな儚さがあって、ずっと「死なないで!」って思ってた。細身のドレス着ててもまだ背中のところ余ってた…

全体を通して音楽がとても印象的。
クラシックが多用されていた。同じような穏やかな曲調の曲でも場面によって、不気味に聞こえたり、優しく聞こえたり、寂しく聞こえたりした。
スナックで「僕たちの失敗」と「何もなかったように」を歌う場面もとても好き。

七海が電話で夫と離婚の話してるときに、傍に小説「百年の孤独」があったのが気になった。結婚に関する話で関連してるし、調べたら同じ名前の焼酎があるらしい。お酒繋がりかな?(深読みしすぎ?)
他にも気付いてない仕掛けがありそう。

真白さんのお母さんのところで裸になるシーンの綾野剛の演技は人によって解釈がいろいろありそう。吹き出した?それを隠すための嘘泣き?からのマジ泣き…?

タイトルにある「リップヴァンウィンクル」は、お酒にまつわるアメリカのおとぎ話が元になっていて、その内容と繋げて考えると、平和なラストシーンが、七海の夢なんじゃないかとも思える。

余韻に浸っていろいろ考えちゃうなあ。
す