ボコブリン

リップヴァンウィンクルの花嫁のボコブリンのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観ててつらかった。そして寂しかった。

ななみちゃんの怒り方が気の抜けた「くそ〜っ」なところとか。
住み込みのメイドって言われてメイド服着ちゃうところとか。

羨ましいなあ、勝手に仕事が舞い込んできて。なんとなくで生きてこれたから、流れ込んでくるものをひたすら飲み込む方が楽でいいんだよね。
と、途中まで観てたけど、これってななみが優しすぎるからなんじゃないのかなって思った。頼まれたら強く断れないし。
自己肯定感が低すぎるからかなとも思った。酷い目に遭っても自分なら仕方ないか、というような。


これどうしよう?私どうしよう?が言える家族も友人もいないのって大変危なくて寂しい。けどその方が幸せなこともあるのかも。結果幸せになっても、側から見て幸せでも、孤独であったことは必ずの人の内面に寂しさの傷跡を永遠に残すんだろうなとも思う。

真白さんのズルさもすごく魅力的。
「冷蔵庫の中が空っぽだと不安になる」気持ちもすごく寂しい。
ドレス着てはしゃぐ二人もかわいい。
お金で雇われてても友達ほしいな。余裕があれば雇ってでも友達ほしいな〜と途中まで観てたけど、お金を払った友人関係でもほしいや、その方がいいやと思える心の根底を劇中で真白さんに言い当てられて寂しくて泣いた。

綾野剛いたら惚れちゃう。普通に好きになる。

3時間あったけど一切飽きなかったのもすごい。

クラゲを眺めてグラスの音を聴くシーンが好き。
自分のために袋詰めをしてくれる人の話をする真白さんのシーンが好き。
ボコブリン

ボコブリン