アメリカの国民的なスポーツであるアメリカンフットボール。
体を張って多くの試合へ挑み、勇猛果敢に戦ってきた選手達の栄光の跡に起きる様々な症状や徴候を解明しようと奮闘し、それらの事実を隠蔽しようとした組織との戦い、苦悩を描いた医者の物語。
ベネット・オマル医師曰く、人間の脳への衝撃は60Gが限界だそうで、それをアメフトの頭をぶつけるタックルだけで100Gかかる。亡くなったマーク選手は引退するまで約7,000回も経験してりゃ脳はもちろん体全体に様々な異変が起きてもおかしくはない。
ベネット医師は本当に素晴らしい。
選手の苦しみも、組織の圧力にも、医学の発展も、アメフトというスポーツのリスクにも、困難に耐え、真実を追求し、貢献してきたのだから。
この脳震盪に関わる多くの問題は、改善策などの処置はまだまだな状況らしい。けれど選手もその家族にとっても、今後少しでも良く発展していく事を心から願う。
