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戦国自衛隊のKaZuiのレビュー・感想・評価

戦国自衛隊(1979年製作の映画)
3.5
💬原作は、半村良の同名小説。原作未読。伊庭義明三等陸尉(演:千葉真一)以下、近代兵器で武装した21名の陸上自衛官および海上自衛官が、演習に参加するための移動時に突然、新潟県海岸の補給地ごと戦国時代にタイムスリップしてしまう。戸惑う自衛隊の面々だったが、戦国時代にいる現実を徐々に受け止めていき、現代に戻る術を探しながらも、戦国時代で生きることに向き合っていく。また、彼らのもとに長尾平三景虎(演:夏木勲)が現れ、伊庭義明と長尾景虎の間には友情のようなものが芽生える。個人的にはもっと現代兵器で無双する自衛隊の図がみたかったが、一方で、戦国時代の(現代から見ると)イカれた価値観・倫理観を持った軍勢が、撃たれようがヘリコプターや戦車を前にしようが構わず向かってくる様子に、兵器的には圧倒的優位であるはずの自衛隊がやられていく感じは良かった。ただそこも淡々と描かれていたのでもう少し強調しても良かったかと思うが、その描写の行き着く先が自衛隊のメンバーの死なので、ちょうどいいのかもしれない。途中、自衛隊vs自衛隊のシーンや、ヒューマンドラマが描かれていることもあり、もちろん不要なシーンだとはまったく思わないのだが、求めていたものとは違う展開になってしまった印象。

初鑑賞:2024年3月3日
鑑賞方法:動画配信サービス(U-NEXT)
2024年58本目。
3月1本目。

🗣会社の先輩のおすすめ。設定はめちゃくちゃ好き。漫画版だと武士の心を持ったラプトルとかも出てくるようで、それはそれで凄く気になる。
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