「ジャーニー(イタリア🇮🇹)」「自分探し」
感想-『ペット』で監禁ブチ切れの役を演じていたクセニアさんが全くの別人で気付かなかった。
偶然目にしフェスの映画館まで入ってフェリーニの映画を見てから、他の作品も観まくる辺り、何が彼女の感性に触れたのだろうか?凄く気になる。
何気ない瞬間瞬間を捉える映像が心に響く作品。「道」に出てくる大道芸人の怪力男、映画から飛び出したイメージで、現実と交錯させる導入でなんかまんまと没入感。フェリーニ映画の幻影を追いながらも描く視点は現実を見失っていない。そう、イメージが先行する夢見がちな単なるフィクションじゃなくて、イタリアの連綿と続く歴史とか人々のしたたかなおしゃれでユーモアはあるけどエゲツなく厳しい人生生きてます感がしっかりと本筋通った作品にしている辺り、残る余韻も良かった。