にしや

劔岳 点の記のにしやのネタバレレビュー・内容・結末

劔岳 点の記(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

長く撮影をやってきた木村大作氏の初監督作!(木村大作~~~!!)って感じの画がいっぱいで見ていて楽しかった。
どこ切り取っても絵になるなってとこばかり。
どうやって撮影したんだ…メイキング見たい。
雪山を歩くシーンは彼が手掛けた「八甲田山」を彷彿とさせてヒヤッとした。

國村隼、「シンゴジラ」ではかっこいい自衛隊の人だったけど、こっちでは頭の固いステレオタイプでイラッとさせる陸軍軍人をきっちり演じてて、演じ分けすごいな~~と思った。
あと、はじめて香川照之の演技をいいなと思った。
演劇芸能系の人が映画ドラマに出ると演技が大仰気味になるのであまり好きではないんだけど、本作の香川照之は抑えたキャラクターをしっかり演じきっていてめちゃくちゃよかったよ。

ノブにはすげーイライラしたけど、ラストではそこそこ丸くなっててまぁよかったな。でも、中盤雪崩で死にかけた後も、助けてくれた案内人たちに対しての横柄な態度が直らなかったのは(こいつ正気か?こんな親を持つ嫁と子供がかわいそうだわ…)と思ったw

ラストの手信号のシーン→「仲間たち」のEDテロップの流れが完璧だった。
バロック音楽が随所に使われているのもよかったよ。
山に登りたくなった。
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