実話を基にした新田次郎の原作を映画化した。
久しぶりの邦画。
何となくザッピングしてたら、「浅野忠信」の名前に惹かれ観始める。
最初は日本国万歳!大自然万歳!系の映画かと思っていたら全然違っていた。
日本地図の最後の空白であった富山県の劍岳山頂に、測量のための三角基を据えるための陸軍の測量士たちの奮闘の物語。
測量士のリーダーを浅野忠信が、案内人の猟師を香川照之が演じる。
リアルに迫ってくる四季の立山連峰の山並みが素晴らしい。
劒岳の「劒」がなぜこの難しい漢字でなければならなかったのか、よくわかる。
またほとんど自力で登っていると観られる俳優たちも◎。
雪崩に巻き込まれるシーンで松田龍平は失神してしまったらしい。
でもこの映画の素晴らしいのは、終盤のストーリー展開。
実話とのことだけれど、もしかしたら有名な話なのだろうか?
自分は知らなかった。邦画ではあまりない展開。
ぜひネタばれ無しで観てほしい。
度肝を抜かれたあと、ジワジワととても前向きな気持ちになった。
人間の可能性を信じてみたくなった。