筑前助広

砂の城の筑前助広のレビュー・感想・評価

砂の城(2017年製作の映画)
3.4
イラク戦争初期、米軍は自分たちで破壊してしまった水道施設を復旧する為、悪戦苦闘する物語。
現地イラク人に呼び掛け、一緒に修理しようとするも、武装組織を恐れて中々集まらず、かつ何度も襲撃され、兵士たちは摩耗していく。
果たして水道施設は、無事に復旧するのだろうか??
脚本家が従軍経験がある退役軍人なだけに、何とも説得力がある映画だった。リアリティがあるからこそ、派手な演出はありません。劇的な応援も、絶望的な殲滅戦もありません。淡々として、人物を描く。物事の終幕を描く。静かな人間ドラマでした。

砂の城って、そういうことか。
筑前助広

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