しばいぬたろう

ジュラシック・ワールド 炎の王国のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』('18)
Jurassic World: Fallen Kingdom / アメリカ合衆国 / 英語

二作目はどうしてもこうなってしまうのだろう。
本作も『ジュラシック・パーク』のオマージュ満載のため、その点は楽しめたが。


夢のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」が崩壊してから3年が経った。
島では恐竜たちが自由に暮らしていたが、その島の火山の噴火が起きようとしていた。

元パーク運営の責任者だったクレアは現在、恐竜保護団体「DPG」を設立して恐竜たちの支援をしていた。
今回の火山噴火では恐竜を救出するために、ジョン・ハモンドのビジネスパートナーであるロックウッド氏を訪ねて、救出のサポートを取り付けた。
また、ロックウッド財団の経営者イーライ・ミルズは、地球上唯一存在するヴェロキラプトルを確実に救出するために、ヴェロキラプトルのブルーの調教師オーウェンを雇うことにする。
オーウェンは乗り気ではなかったが、ブルーとの思い出を思い返して、入島を決意する。

島から恐竜の救助が進んでいくが、救助を取り仕切る傭兵ウィートリーの狙いは救助ではなく、恐竜をオークションにかけること。
無事ヴェロキラプトルも手に入れたウィートリーは、オーウェンたちを殺して島を後にするつもりだった。
しかし、オーウェンたちは生き残り、こっそりと船に乗り込み、島の脱出に成功する。
オークションを阻止すべく乗り込んだロックウッド邸で、オーウェンたちはロックウッドの孫娘に出会う。


予告編では、「島がなくなるから、恐竜を助けに行く話」という印象を受けるが、それは前半戦の物語で、後半では遺伝子操作で生み出された最恐ヴェロキラプトル種が登場する。

主人公は、自分が育てたヴェロキラプトルの唯一の生き残り「ブルー」を救い出すべく、再び島に向かうわけだが、その島でのシーンはバリオニクスの登場が良かった。
本作でもブルーは大活躍するが、彼の仕事っぷりが単なる恐竜を超えている。
個人的に気に入らないことは、ティラノサウルスの扱いは前作と比べるとかなり雑になっており、その点が『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』と比べると更に残念な展開だった。

最多の恐竜種数、と銘打つ程ではないし、逆にそれしかインパクトのない作品かもしれない。
本作のラストでようやくタイトルの意味がわかるわけだが、時代の進歩があるとはいえ、少女の物語が必要だったのかはよくわからない。​
次作も製作されているが、​​​​​​​​​​​​​​"ジュラシック・ワールド"と化した世界でのサファリというかサバイバル的な映画のになるのだろうか。
それならB級映画臭しかしないので、今から心配だ。

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【映画ジャンル】 怪獣系パニック映画
【作品の主題】  恐竜が闊歩する世界 悪徳企業の企みを阻止する
         バイオテクノロジーによる新種の誕生 
【登場人物設定】 環境保護活動家 クローン人間
【舞台設定】   島 屋敷
【原作媒体】   ―
【登場する生き物】恐竜  
【物語展開】   三部作 人喰い オークション
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