いしはらしんすけ

ジュラシック・ワールド 炎の王国のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

3.0
半笑い気味ながら「金返せ!」と各所で嘯いていた劇場鑑賞以来の再見。評価的には特に上方修正なしってことで。

お話的には基本「ロストワールド」が踏まえられてるとは思うんですが、ぶっちゃけそのへん諸々どうでもいいというか。

「そんなうまいこといくかい!」のご都合主義展開もいちいちツッコんでたらキリがない多さなんだけど、再見だとそこもまあ「別にええわ」という達観モードに。

ただねぇ、やたらサクサク進む&128分という標準的な尺の割に妙に長く感じてしまうのは、やはり駄作の烙印を押さざるを得ないのでしょう。

なんかさぁ、すべての登場人物の行動原理が腑に落ちんというかあらゆるロジックが理解不能というか。なのでいくら派手なことが起こっていても全然感情が喚起されない。

本作初登場のメンツが単なるステレオタイプに堕しているのみならず、なんなら主人公カップルのキャラクターまで弱体化してるんだからもうお手上げ。クリス・プラット演じるオーウェンもロン・ハワードの娘さん演じるクレアも「こんな人だっけ?」と終始首を傾げまくりでしたわ。唯一脈絡なさすぎの通称・サドンキス(勝手に言ってるだけ)には連続性を感じましたが。苦笑

本シリーズ的にマスト要素の子供キャラはなんなら過去一レベルで重要なポジションだったりするんですが、主役コンビと結構後半になってから出会うんでやっぱりいまいちドラマが盛り上がらない。

いくらオリジナルシリーズからマルコム博士が出張ってきて最初と最後でもっともらしい演説をぶったところで、せいぜい小学校低学年レベルまで解像度を落とさないと楽しむのは難しい1作か、と。