いしはらしんすけ

サイドウェイのいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

サイドウェイ(2004年製作の映画)
3.5
日本でもリメイクされた、アレクサンダー・ペイン監督によるロードムービー。

いわゆるバチェラーパーティのシチュエーションで二人の対照的な男性コンビが織りなすハートフルコメディ。

詳細はよく知らないのだけれどルームメイトだったジム・テイラーと監督の共同脚本と聞くと、ある程度自身の体験や属性が投影されていると思しく、本作の儲け役であるステファニーを演じるサンドラ・オーと監督の私生活におけるパートナー関係〜後に解消を考えると、しみじみ度が割増というか。笑

終始流れるおしゃれ系ジャズの劇伴音楽や主人公を中心に語られるワインうんちくなど、ある種オールドスクールなスノビズムがどこまで確信犯的かはわからないが、そこまで鼻持ちならん感じになってないのはやはり上手く相対化されてるからなんでしょう。

明らかにマイルスタイプの私としては、勿論あそこまでではないにしろ、これまで折に触れジャックのようなイージーゴーイングでチャラめな友人が現れては自然と疎遠になるを繰り返してきた感じがあって、そういや最近はそういう付き合いがないなぁと改めて寂しくなったりしました。