つるみん

ジュラシック・ワールド 炎の王国のつるみんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

0時上映。
IMAX3Dで鑑賞。

ストーリー自体は確かに『ロスト・ワールド』の焼き直しなんですけど、所々に『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』のオマージュがあったのはファンとして最高に楽しめました。

例えばクレアがエレベーターで上ってくる最初のシーンは前作から月日が経ったことを表す比較であったり、初めて恐竜を目の当たりにする女の子が見たのは嘗てのグラント博士同様ブラキオサウルスであったり。今回最大の怪物であるインドラプトルが子供を追いかける緊迫したシーンはまさに『ジュラシック・パーク』のラスト。それから本作でのラストカットは『ジュラシック・ワールド』と同じ見せ方で幕を閉じる。ただ1番ファンにとって嬉しいのはマルコム博士の復帰。予告編の時から涙が出るほど嬉しかったのですが、きっと少しの出演なのだろうな〜と…。ただ彼の役割は思っていたより重要でした。それは次回作に必ず繋がるセリフと共に、皮肉たっぷりに言う「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」は旧3部作を観ている(体験している)我々からすると、そのマルコム博士らしい皮肉にニヤニヤが止まりません。
と、言った感じで過去作に大変敬意を払った一作である事は確かです。


今回は前作と違って、予め前半からエンジン全開でフル回転するディザスターパニックムービーは観ていて迫力ありました。ただ印象に残るシーンは島に置いてけぼりにされたブラキオサウルス。経営の事だけを考えていて恐竜に触れる機会がなかった前作のクレアが、オーウェンと出会い、3年経ち、恐竜に対する想いが強くなったとダイレクトに伝わる、彼女の涙も忘れません。そのシーンを皮切りに観ている我々の感情を動かしたのは巧かったですね。そして後半は舞台を変え、恐竜の売買がメインに。そこで現れるインドラプトル。完全に兵器として作り上げられた怪物は、前作の引き続き的な感じで違和感はありませんでした。ただ女の子のクローン話はいります?そこでかなり個人的に点数が下がってしまいました。その話をし出したら収集つかなくなってしまいませんか。そもそも『ジュラシック』シリーズを履き違えてませんか。確かにオリジナルから遺伝子操作というのはストーリーに必要不可欠ですが、あくまで恐竜をこの世に蘇らすというのが目的であるのにも関わらず、人間の世界まで足を突っ込んでしまったら、いよいよ全く別の作品になってしまいますよ。ラストの女の子の目をクロースアップするシーンは嫌な予感しかしませんね。例えばラプトルの遺伝子が少し組み込まれていて、次回作でラプトルと会話が出来てしまうとかね……。そんなのジュラシックシリーズじゃないですよ。そうならない事を祈ります。

ただそのことも含めて次回作どうなってしまうのだろうという期待はあります。
頼む!グラント博士出てくれ!!!

あと今回起用されたバヨナ監督。
めちゃ良かった。彼の得意なホラーテイストを巧く織り交ぜたのがまた新しいジュラシックムービーが完成されていたのは凄い。本当才能ある監督だよなー。
つるみん

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