ジュラシックパークってすごい。
冒頭に出てくる文字のフォントがジュラシックパークなんだもの。
フォント見ただけで何の映画か分かるってすごすぎる。
特有のフォントを持つ映画シリーズって、世界にも数えるほどしかないと思う。
そんな伝説の映画シリーズだけど、今回は今までとはちょっと違う感じで攻めてきたような。
予告編では「恐竜たちを救う」という展開にノレなさそうだと思ったけど、序盤でノレた。
「私たちにとっては恐竜は過去から蘇った生き物だけど、私たちの子供にとっては生まれた時から存在する生き物」というセリフで、恐竜が復活して身近な存在になった独自の世界観に引き込まれる。
そして、火山の噴火で逃げ惑う恐竜たち、死んでしまう恐竜たちを見て心を痛める。
さらに島を離れるシーンで泣く。恐竜のロマンが大好きな男の子にとってはキツすぎるシーンだった……
そこから恐竜の味方をする主人公たちVS恐竜を道具として見る人たちという構図で物語が展開されていき、上述のテーマに相応しい衝撃のラストで締めくくられる。
う～ん、次回作が楽しみ！
ジュラシックパークの素晴らしい点は、恐竜をパニック映画のモンスター役にしておきながら、彼らへのロマンや憧れ、尊敬を決して忘れない点。
後者の恐竜への尊敬を前面に押し出してくるとは新鮮。
その代わり、今までのようなドキドキの止まらないモンスターパニック要素や迫力の戦闘に関してはこれまでの作品に見劣りしたので点数は低め。
恐竜さん達に感情移入する分、新型改造恐竜さんが普通に「敵」として扱われるのも悲しい。
地味に、今回はシリーズで一番人間キャラクターが好きかもしれない。
恐竜としっかり意思を通わせてるクリスプラットは今回のテーマにドンピシャ。
前作で自分のやっていたことを棚に上げてる感のあるブライスダラスハワードも、漂うドジっ子おばさん感で許せる。
次回作も頼みます。
