竜平

ミュージアムの竜平のレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
2.9
多発する猟奇殺人事件。なかなか正体の見えない犯人とそれに翻弄されまくる一人の刑事、そこに待つ衝撃の結末とは、という話。

原作は未読。まず見るのにちょっと心の準備は必要かなと。描写然り内容然り、まぁ気持ちのいいものではないってのは間違いないんだけど、サスペンススリラーやホラーテイストが好きな人にはなかなか見応えがあるのかなとも思う。自分もそこらへん楽しんで見た口。で、ストーリーには敢えて触れないけども、洋画で言うところの『セブン』みたいな、というか要するに、あのテイストを邦画でやってみました的な。今作の触れ込みにある「最悪のラストを期待する」という言葉はなかなか秀逸で、先が読めそうで読めない展開と、そこに待つ大オチというのも、いい意味で唸る仕上がり。なるほどねと。ただ言ってしまうとそこに行くまでの過程が、なんとも惜しいなぁという感じ。終盤とか、間延びを感じてしまうのは俺だけなのかな、いまいち乗り切れないというか。てか他でもたまに見受けるけど、スピーディーにいかないあたりは邦画の良さと取るべきなのか否か。まぁ、最後まで我慢して見るべし。

にしても今作の妻夫木はとにかくキモい、怪演とか顔がとかじゃなくて、なんか演技がキモくてハマれない俺がいる。小栗のちょっと叫びすぎなとこも変に気になる。うん、総じて、やっぱり惜しい。
竜平

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