ショウジ

エミアビのはじまりとはじまりのショウジのレビュー・感想・評価

3.0
漫才をそのまま映画に組み込んでも観客を笑わせることは出来ない、ということが如実に表れている作品だった。漫才やコントで人を笑わせるのと、映画やドラマで人を笑わせるのは仕組みが全く異なるので、演者がいくら頑張ってもこればっかりはどうにもならない…おならで飛ぶとかタライが落ちてくるとか、映像じゃないと難しいことを取り入れているのはわかるけれど、ことごとく裏目に出てたと思う。映画で笑かそうと思ったら、間で笑わせるしかないんじゃないだろうか。そういうのは沖田修一監督が上手いと思う。

コンビの関係性や漫才について一番上手く描けていたのはドラマの『べしゃり暮らし』だと思う。芸人の話を映画にする場合、観客を力技で笑わせようとするのではなく、ヒューマンドラマとして作った方が上手く行くんじゃないかなあ…

コンビ名「エミアビ」の由来「笑みを浴びる」は良かった。
にしても、エミアビのネタは漫才じゃない気がする…あんながっつり小道具使っちゃうのは反則では…
「コンビを組んでください」って言葉はプロポーズに近いなと思った。運命共同体具合は夫婦と同じ。
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