地元の田舎町に帰郷したOL（めぐり）が、両親の痴話喧嘩に反感を抱きながら、自身が置かれている境遇を再確認していく。性衝動に翻弄される家族のドタバタ模様を描いている、オーピー配給のピンク映画。

勤務先の上司（那波隆史）と不倫しているヒロインが、高校時代に処女を捧げた青年（山本宗介）と再会して、どうのこうのという物語。艶笑コメディの雰囲気で物語が開始するが、次第にスタンダードなヒューマン・ドラマに落ち着いていく。

父親（なかみつせいじ）は、愛人（玉城マイ）との再婚を結実させるために離婚を希望。母親（佐々木麻由子）は、弁護士の青年（＝ヒロインの初体験の相手）と肉体関係をもちながら、離婚協議を進めていく。青年の葛藤劇へと転調するところが面白い。

夫婦間の齟齬を他愛のない児戯のように描きつつ、「男と女がいれば、やることはひとつしかない」へと落としていく。良く言えば、ピンク映画の王道的作品。悪く言えば、形骸化された没個性の作品。

これはいいですよ。
ピンクで好演を続けていためぐりと、我がなつかしのマドンナ女優・佐々木麻由子さんも登場の贅沢編。
後藤大輔脚本に結構ある「誰かが帰ってくる話」。父危篤、と嘘の連絡で田舎へ帰って来るヒロインめぐりは上司と不倫してて、帰郷したら自分の父親は若い娘（玉城マイ）と、母親（麻由子さん）は自分の初体験の相手の弁護士（ヤマソウ）と不倫してて……という不倫オンパレード話。みんなが連関していて、みなが負い目がある。
軸線として男女の関係が不倫という形でセックスを伴って描かれる事で、裸映画の外へ出ない。
それでいて、「また会いたいね、って言った相手とは、会えないもんなのよね」なんて台詞もある。
田舎と繁殖を象徴するウシガエルの声が耳につく艶笑編である。

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めぐりさんのわざとらしい感じはAVより映画向きだな。
あっさりホテル行くの良かった。
父の愛人がめぐりさんと似たタイプなの惜しかった。