エアール

イップ・マン 継承のエアールのレビュー・感想・評価

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
3.9
シリーズ通して家族ドラマ色がダントツで濃い本作
ーー心揺さぶられるシーンが本編至る所に散りばめられてますね。

ドニー・イェン × マイク・タイソン
ーーリング内外で伝説を超えちゃった”最恐の男”、元WBC世界ヘビー級王者にしてここ近年ではブロードウェイでの活躍も目覚ましい 笑、
ドニー・イェン × マックス・チャン
ーードニーの元スタントを務めていたのは有名な話 笑、
ドラマが強くなった分アクションの削れがあるのは個人的には残念
ーーそれでも見応えは十分ですけど 笑


1959年 香港
英国ボクサーとの死闘、サモ・ハン・キンポーの悲劇から9年が経ち、
葉問は長男 準を勉学のため佛山に帰し
詠春拳の普及に務めていた…

イップ・マンのもとを訪問する小龍
ーー後のブルース・リーっすね、
前作ではおチビでしたが9年も経つと立派になるもんで 笑
演じたチャン・クォックワン、似てるな〜 笑、
詠春拳の使い手 チョン・ティンチことマックス・チャンとの出会い
ーーチョンと息子とのやりとりもこりゃまた微笑ましい 笑
ーー車引きの傍ら、金を稼ぐために夜はファイト・クラブ、
悪徳不動産業者のボス フランクことマイク・タイソンと手下のサン
ーー都市開発を進めるため
イップ・マンやチョンの息子たちが通う小学校の土地を手に入れようと
反対する校長だが強引に土地売買の話を進める
ーー手に入れるためには暴力だろうが、脅しだろうが、手段を厭わない、
武術界の現状と発展のため取材と記事を書く若者新聞記者ら、
フランクの手下らが度々学校を襲撃するため、家族との時間を割き夜見張りをするイップ・マンや弟子ら、
警察に捜査を依頼するも彼らの上司 西洋人はフランクにより買収されており、
イップ・マンの妻 ウィンシンは下腹の痛み
ーー病院で検査したところガンと判明、手術が困難なほど進行しており余命は半年…、
サンから大金を貰い邪魔者始末を依頼されるチョン、
また自身の武館設立と正統の詠春拳を示すためにイップマンに勝負を挑むチョン
ーー他流派の師匠らを次々と蹴散らす
ーー挑戦について多くの方が傲慢だと思われていることは知ってる。しかし武術とは本来優劣を競うもの、と…、

ウィンシンのガンと余命を知り
夫としてウィンシンとともに過ごせる時間を大切にしようとする一方で
自分らが暮らすこの街を守るために闘うか、正統の詠春拳を決めるためチョンの挑戦を受けるべきか、
思い悩むイップ・マン。
何を悟り、何を行動に移すのか…。


シリーズ通してウィンシンを演じたリン・ホンの美しさはもちろん、
子どもらが通う小学校で教師として働くウォン先生ことKarena Ng も捨てがたい 笑


印象深いシーンは
エレベーター内と外通路で魅せる立ち回りとやはりタイソンとの1対1ですね
ーー詠春拳の拳は最速だとか
”速さに勝るものは無敵”
どちらの拳が速いか、お前か…俺か…
時間は3分間だ
倒れずにいられたら見逃してやる
ーー歳も取り、うんと前に引退してるとはいえあの破壊力
タイソンに面と向かってこんなん言われたら…笑
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