障害者から無理くり物語を引き出すことを「感動ポルノ」と呼ぶなら、前時代や途上国(というのは語弊があるけど)の女性が自由を求める姿に快哉を叫ぶこともまた糾弾されるべきなのだろうけど、どう考えたってこれは傑作だ。
制服姿の少女たちがどこか気だるそうに不服そうな表情を浮かべるファーストカットで、もう言うことなしだなと平伏してしまった。
天然もののウェーブヘアは日に透けるとまさにはちみつ色で、完全に美しさを持て余してる傲慢さにもため息。
ハラハラもドキドキもガックリもあるけれど、みんな閉じ込められられなくてほんと良かった。
あのまま家族の庇護のまま、自分を犠牲にしたら恨みつらみな渡鬼の展開が目に見えるからな!どっちも5人姉妹だしさ!!
男性が悪として描かれてるけど、独善的な 、高圧的な態度しか取れない彼らもまたどこか哀れで、男性は男性の土俵から降りなきゃいけないことも示唆していたように思う。
叔父さんは市村正親さんに超似です。