史実と言うよりも、史実にインスパイアされた創作であるけど、それでも存命する現女王(公開当時)を題材に描いた作品を作れるのは、英王室と国民との距離が近いからだろう。
スピーチの原稿を読み辛そうにしていたリリベット(エリザベス)の父は、『英国王のスピーチ』のモデルになったジョージ6世である。
そちらを先に観ると、国王の人柄も分かってより楽しめるかもしれない。
兄上の退位で王位継承することになり、それまでは比較的自由に暮らしていた経験から、娘たちを外出させることを許したのだろう。
身分を隠した冒険なんてワクワクする♪
しかし“お忍び”で行ったパーティーは“公務”そのもの。
妹を追って外の世界へ飛び出し、人々の生の声を聴く。
終戦で歓喜に湧く国民ばかりではなく、戦時における哀しみから抜け出せない人もいる。
暖かい宮殿の中から見たものとは違う世界を自分の目で見て聞いて、少女が次期女王としての決意を新たにする。
可愛らしくてとても素敵なお話だった。
マーガレット王女、弾けすぎw
