南フランスのプロヴァンスを舞台に不器用な祖父と孫たちのひと夏の交流を描いたハートフルな作品
プロヴァンスののどかな風景と
美しい街並みがとっても素敵で
フランスの行きたい場所が一つ増えた
人と人の交流や家族を想う気持ち、
人生の素晴らしさが胸に沁みる
テオくんが天使のように可愛い
劇中に何度も心温まる素敵な作品
観る前は嫌な祖父が孫たちと過ごす中で
変わっていく物語かと思ったけど、
実際観てみると全然違うくて、
愛はあるけど不器用な祖父と
思春期で反抗的な孫(兄と姉)の
どちらもが変わっていく物語なんやね
やからポールのことは序盤から不器用なだけで
孫、娘、仲間への愛を感じれて好きやった
テオくんとイレーヌの存在が大きかったね
オリーブ油の評論会で優勝した時のテオくんの
瞳に映るポールと木々が最高に美しかった
祖父と孫の交流も素敵やけど、
個人的にはかつての仲間たちと
再会するシーンもめちゃめちゃ好き
アドリアンに友達は？って聞かれた時に
友達はいいって言ってたのに、
全然そんなことないやん
旧友と再会したときのポールの顔が
喜びの感動で満ち溢れてたもん
旧友との再会を祝して歌って笑って飲んで
楽しむポールとイレーヌの姿に幸せを抱いた
レアを平手打ちするシーンは
もちろん叩くことはあかんけど、
ティアゴから引き剥がそうとする気持ちは
学生時代に妊娠した娘と大喧嘩して
縁を切られたポールの気持ちを
考えたらとっても共感させられる
特に女の子のレアは心配で堪らないよね
娘と再会して堰が切れるように
会話を交わすラストシーンも感動した
ついさっき『髪結いの亭主』で
36歳のアンナ・ガリエナと会ったのに
すぐに60歳の彼女と会えるってのは
不思議な感じでこれも映画の魅力の一つ
年齢を重ねられてもとっても魅力的やった
大好きな『The Sound of Silence』が
流れるOPもタブレットをスワイプして
写真と共に出すEDの演出も素敵
