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真・雀鬼5 新宿麻雀決戦のdjangoのレビュー・感想・評価

真・雀鬼5 新宿麻雀決戦(2000年製作の映画)
4.0
小さい話。敵もそんなに強くない。
しかし、話に引き込まれる。
内輪の麻雀大会と代打ち麻雀の二つの構成からなり、その中で桜井が目をかける若者の成長を描いている。
途中まで、珍しくハズレ回かな?
と思っていた。
桜井と組んだ若者を裏プロが殺しにいったところから空気が変わった。
このシリーズは人の殺し方を知っている。
それは、何も、体をバラバラにするとか、目玉くり貫くとか、そういう話じゃない。
勝負の中で相手を完全に終わらせるということ。
些細なやり取りで潰しに来るから、緊張感あるし、楽しい。
小沢和義と松重豊のコンビがいい味を出していた。
このシリーズは、基本的に桜井章一を敗北させることは出来ない。
ピンチを演出するには、相方がミスをするのが手頃で、この立ち位置にあるキャラクターは凄腕だが弱い。という調整弁のような役割を与えられる。
そのため、急に強くなったり弱くなったり、ストーリー展開によって実力に変化があったりする。
岳飛などの英雄を描いている話に共通する点がある。
とんでもない失敗は脇役がする。
安定感は抜群のやり方だ。
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