良作短編！
アニメアニメしてないわりとリアルな絵柄と必要最小限の動きなんだけど、ヒロインの女の子はちゃんと可愛くて男の子も魅力的。
「前髪切り過ぎて気にする」っていう中学生女子の王道の出来事を、「朝より短くなってんじゃない？これ。」ってセリフで表現してるとことか、随所が自然でよかったなー。
男の子を、あえて表情少なめで描いてるのもリアルな中学生男子でよかった。作中たぶん彼が笑うのって1ヶ所か2ヶ所で、それを見た時私の中の中学生女子がときめいたよ…
下駄箱で頑張って話しかける感じとか、果たされない映画の約束とか、中学生の青春な空気感がつまっていた。
私が中学生や高校生の頃も、ふとした瞬間同級生の男の子や女の子がたまらなく大人に見えることがあって、とても眩しく見えることがあって、自分はそれをただただ眺めてた。
その頃のなんとも言えない気持ちを思い出した。
作中、帰ってきたお父さんの声や、エビフライだよ、のお母さんの声で、ゆいがとっても両親に大事に育てられてることが伝わってくる。子供としてしっかり心配してもらいながら、大人に向かってゆらいで悩んでいく、今から振り返るとなんて贅沢な時代よ。
ラスト、脇毛が生えたよ、というゆいが、前髪が伸びたこともあいまってちゃんと階段1段分大人っぽく見えたのが良かった。
二つ結びの女の子の声、はるかぜちゃんなんだね。エンドロールで驚きました。
