ロケ先の森林地帯で謎の施設を発見したグラビア撮影隊が、凶暴な野人の襲撃を受けてしまう。グラビアアイドルの枕営業とサイコ・スラッシャーを掛け合わせている、日活ロマンポルノ。ガイラ監督による、はらわたシリーズ第1弾。六月劇場製作。
若松孝二の右腕としてキャリアを開始した後、数本のピンク映画を手掛けてきたガイラ監督が、満を持してロマンポルノに登場。初期作品から出演しているベテラン俳優・鶴岡修が撮影隊の指揮役を演じているところも醍醐味。
施設に迷い込む撮影隊は、男性3名、女性3名の6人組。スラッシャー映画で襲われるカップルを、業界人に差し替えているような内容。枕営業のセックス模様をネチネチと展開させながら、巨根モンスターによるレイプと殺戮行為を描いていく。
グロ描写は、頭を殴られて目ン玉ボーン、遠くから槍投げでグサリなど。「枕の賞味期限」に辟易させられた女性が、色情狂に変身したときのキチガイ演技が素晴らしい。アメリカのグラインドハウスの雰囲気を、日本映画で堪能することができる。