ミサホ

インサイダーズ 内部者たちのミサホのレビュー・感想・評価

4.1
2022年11月、再鑑賞しました。
今では、チョ・ウジンもぺ・ソンウもただ顔を認識しているだけではなく、しっかりと“大好き”を公言しておりますので、その辺りも楽しみました!

腐った政治家と企業の腐ったドンと腐った聞屋と、彼らに利用され弄ばれた哀しきゴロツキ…そしてくさった(このクサッタは腐ったのクサッタではない)ように見えて信念を失わなかった熱血検事の物語。

2回目のほうが楽しめた。

結構、話が入り組んでいるし、登場人物の名前とかがややこしくて混乱するので、そこは覚悟して観て欲しい。(混乱してんのわたしだけ?)

権力を持った者の悪辣さと自身に関する醜聞はあらゆる手を使って握り潰すという、まあ、いつの時代もどの国にも見られる(一部ではあるかもしれないが)構図が描かれている。

自身も清廉潔白ではないものの、卑劣な裏切りに遭い、苦しみ、復讐を誓うゴロツキ(そう呼ばれてるだけ)を演じているのが、イ・ビョンホンだ。いつもの美しい彼ではなく、ほとんど汚れ役だ。下品と言ってもいい。おならもするよ。それでもやはりかっこいいのだ!あっぱれ!

そんなゴロツキと最終的にバディ的な絆を築くのが検事のジャンフンを演じたチョ・スンウだ。彼、ミスチルの桜井さんに似てるよね。正義を貫く男には持ってこいの甘いマスクだが、悪いやつを演じているのも見てみたいなぁと思った次第である。

推しのチョ・ウジンは、聞屋の手下で、いいように使われているが、冷酷て、嬉々として人を痛めつける拷問大好き人間だ。妙に明るいSFチックにも見える建物に連れ込まれたら終わりだ。(怖いよ〜)

ぺ・ソンウはチョロって出てきて、最後ボコボコにされて、血まみれになって、特にこれといった印象は残していないが、ソンウ好きのわたしとしては、あの“やらしい”目付きを見られただけで満足です。

終盤の大逆転劇は観ていて、スカーっとしたし、やっぱり映画はこうでなくちゃね!といったエンタメ的で大袈裟な演出も楽しめた。

この作品では、現実でもあるところでは行われているのだろうなぁと思う“性接待”も描かれていて、お金のためなら進んでする女性もいるのかも知れないけれど、やはり、女性がそういったふうに扱われるのを見ると、同性としてはどうにも切ない気持ちになるよね。
ミサホ

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