Drエドガー

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁のDrエドガーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実は本国ではクリスマス・スペシャルとして放送されたものらしい今作。時代背景が本家本元のそれなのも、こうしたある種の「お祭り騒ぎ」要素の一つと考えれば納得。何気に今までの主要キャストが総出演(※アドラーは顔写真のみですが。ドノヴァン巡査もいなかった…と思う)しているのもお祭りポイント高いですね。

ミステリーとしてのトリックの純粋な完成度は正直低い(もっとも、コナン・ドイル原作のホームズもまたトンデモトリックばかりなのでその辺は気にしてはいけない)のだが、各々が織り成す、お馴染みのテンポのよい掛け合いは見ていてホッコリ。これぞ続編を見られるという幸せよw

時代背景的にスマホを持てないシャーロックが、新聞の切り抜きを空中でスライドさせながら精神の宮殿に入っていくシーンはまさに「SHERLOCK」ならではの演出で、個人的にお気に入り。その直後に登場するモリアーティのキモさもお気に入り。何時までも変わらないキモさ、そこにあります。みたいな。

時代背景や人物像をドイル原作に求めながらも、「一度やってみたかった」と言ってモリアーティを滝壺に蹴り落とすジョンを描いたのは、マーク・ゲイチスとスティーブン・モファット両監督の、次回作に対する「やらかしてやるぞ!」という意思表示の様な気がしてならないのだ。

シーズン4への期待が否が応でも高まってしまう、そんな作品でした。
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