dowaikiは家にいる

資金源強奪のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

資金源強奪(1975年製作の映画)
3.0
〜3LDK欲しいガールと
 3LDK買ったげたいボーイと
 出会う人間すべて狂わすやばマネー〜

『映画の奈落 北陸代理戦争事件』読了以来70年代東映実録ヤクザものへの興味が止まらない。今作は北陸〜と同じ監督:深作欣二&脚本:高田宏治のコンビ。"ふかさくきんじ"ひらがなクレジットは東映への抗議の意味があったとか。書いた台詞を大声で読みあげて推敲する脚本家高田宏治。やっぱ関西弁やね。イイよ。

これ実録でいいの?すごいコミカル娯楽作なんだが。
川谷拓三に騙されてるだけ?

そら「資金源」言うからにはあっち方面の金であって、
「強奪」するからにはかなりの大金であって。
金は盲目。全員クズ野郎。
ボート。爆発。金。裏切。金。ピストル。ライフル。裏切。爆発。金。裏切。裏切。

スネて降りた菅原文太に替わって主演、北大路欣也のみなぎるギラギラ。眼光。テーブルランプかちっかちっの無敵感。
ふっくら、だが飄々。ヤクザ刑事稼業がもったいない隠れ超有能、梅宮辰夫。狙撃の腕オリンピック級。
牛乳瓶レンズのギャンブル好き。一番ヤバいやつ川谷拓三。今回ワカメ酒は無し。
見せ場なし!おっちゃん無念、の室田日出男。今回チンコは無事。
太地喜和子、渡辺やよい、小泉洋子、女たちの物語は薄め。しかし重要。

友情出演。赤チョッキの松方弘樹の力の抜け具合が楽しい。