海老

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアントの海老のレビュー・感想・評価

1.9
幼い少女と不思議な巨人が心を通わせる、ハートフルファンタジー

と、ポスターを見て思ったら、避けたほうがいいかもしれません。


実際、そういった趣旨をこめて作られたんじゃないかと思うんですが、全然違う部分に焦点があたっていて、「思ってたんと違う」と何度思ったか。

端的に、
「いじめ被害者の巨人が、加害者の巨人たちに、人間の力を借りて仕返しをする話」
…じゃない筈なんですけどもね、そう見えますよ。笑

映像は綺麗だし、夢を操るシーンは神秘的だし、ワクワクできる要素は沢山あったと思うんですけどね。人喰いの巨人の素行の悪さ、嫌気のさす集団リンチ、こういった部分がやたらと目立ちます。本当にこれを描きたかったんだろうか。
夢を操るなんて、コテコテに良い要素があるのに、あまり活躍しないのが残念。

あと何よりも、肝心の巨人そのものに魅力を感じなかった人は多いんじゃないかなと思います。度を超えて間抜けすぎるのと会話にならないやり取りには、ある種の差別表現なのかとさえ思ってしまったほど。吹き替えで観てたんですが、誇張が酷かったのかな?

ラストも色々な意味で納得できず、終始モヤモヤが解消されることはありませんでした。なんだか勿体ない。


ところで、やたら人間豆、人間豆、と連呼してましたが、あれはhuman 「being」と「beans」をかけていたんでしょうか。日本語はインゲン豆にでもかけてた?いや、細かいのでどうでも良いのですが。笑
海老

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