アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のevergla00のネタバレレビュー・内容・結末

【何とも言えない緊張感が続く】

ドローン技術を駆使した近年の軍事事情。
6年かけて突き止めた主要テロリスト達を攻撃できる大チャンスが到来します。

その軍事作戦に参加するのは…
優柔不断で政治的責任を免れたい英国の閣僚達と、テロリストにあくまで強硬的な米国の閣僚達。 そしてcollateral damageはゼロに出来ないことを嫌でも理解している軍人達。

人命に関わる重い決断の厳しさ、タイミングの難しさ、何を優先すべきかという各々の思惑が絡み、非常に緊迫感がありました。実際は知りませんが、一人の少女の生命を重く受け止めてくれていることに多少救いがありました。

家族サービスやら体調不良やら、いつもとあまり変わらない日常を送りながら、遠い国での戦闘について、モニター越しに意見し合う閣僚達。近所にミサイルが落ちて巻き添えを食らうなどとは夢にも思わず、日々の暮らしを営む民間人達。仕方ないであろう結末も、結局テロリスト達の帰国の可能性を危惧し、自国を守ることを優先しているようにも見えました。

原理主義者に否定的な父親の娘が犠牲となり、彼はテロ組織に傾倒してしまうのでしょうか。真実は消えたまま、戦いは永遠に終わらない気がしました。