まさはる

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のまさはるのレビュー・感想・評価

3.8
映画に登場するテクノロジーは現実で使われているもしくは実用化一歩手前の物
攻撃者は危険に身を晒す事すら不要となりつつある。
しかしピンポイントに爆撃でき戦場の状況がつぶさに見える事で偽政者の判断が単純化されるわけではない。
政治家、軍人、そして現場で引き金を引く兵士それぞれの視点で語られる物語は古典的
現場が見えれば見えるほどジレンマが増えていく皮肉

犠牲になる命を選べるのか
サンデル教授の白熱教室を思い出しながら思索の渦に投げ込まれる

と思いきや
この映画の一番の見どころは
被害予測が数値化され数値が一番の説得力を帯び従う場面だ
それが作られた数値であってもだ

数値化の行き着く先は人工知能によるロボットの戦争なのだろうか。
スカイネットによる人類支配も空想物語ではない予感をさせる
まさはる

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