ベンジャミンサムナー

君の名は。のベンジャミンサムナーのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

全体的にテンポ良くストーリーは進み、中盤にサプライズ展開を盛り込んだり観客を飽きさせない作りにはなっているが、1つの作品に無理矢理色んな要素を詰め込んでストーリーが歪になっている。

中盤で三葉は実は3年前に死んでいる事が発覚する。
僕も映画を観てる間は「おおっ!そうくるか!」と驚いたが、直後に「あれ?じゃあなんで入れ替わりの間に気付かなかったんだ?っていうか最初の時点で互いの住所確認するだろ」と疑問が浮上する。
″入れ替わってる間の記憶は目覚めると不鮮明になる″という設定があるが、三葉は「あーあ、瀧くんは今頃奥寺先輩とデートかぁ…」と呟いて瀧くんに会いにいく。ガッツリ覚えとるやんけ。

終盤で三葉の中に入った瀧くんが三葉の父親を説得しにいくが失敗。
「俺じゃあ駄目なのか…?三葉だったらできたのか?…」と言った後、三葉本人が父親の所へ行き、説得するぞ!というところでスパークルのサビが流れます。
でも″三葉なら確実に父親を説得できる″という描写が今までなかったので、どうやって父親を説得したのか見せずにスパークルのサビをかぶせたのは曲で誤魔化した感が否めない。

観てる間退屈はしないが、 物語上の重要な部分が矛盾してたり抜けてたりでイマイチ ノれなかった。
新海監督は「星を追う子供」の頃から万人受けの作品を目指しているがまだイマイチ垢抜けないなぁ…。

主演二人の演技とRADWINPSの曲自体は良かった。