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君の名は。のmasa22のレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
2.2
やはりいつものことだった。

川村元気が、仕掛ける作品群は、全てにおいて本質的な中身は限り無くゼロに近い。最近なら、

『世界から猫が消えたなら』もそう。

フィクションにもかかわらず、SFなのに、どうしても現実と結びつけようとする。そこにエゴを感じるのだ。

スピリチュアルな世界がどうしても好きらしく、今作も奇天烈な設定を、御涙頂戴に持っていこうとする。

自分の世界観を押し付けるのは、もう止めにして貰いたい。

本当に東宝のやり方は目に余る。宣伝と曲のタイアップのチカラで、グイグイ煽り、結果、心に何も残らない作品をヒットまで持っていこうとする。観終わった後のガッカリ感がどれ程のものか。

何となく雰囲気でヒットメーカー等と呼ばれ、周囲から持ち上げられて、またその周囲もその作られた “ヒットメーカー” にすがってヒットを狙おうとする。。

こんな作品ばかりがヒットするようでは、邦画界はまた下落する日も近い。

もっと良い作品を作ろうよ。
もっと良い作品をちゃんと評価しようよ。

でないと、本当に大切なモノや忘れてはいけない事が、風化した世の中になってしまう。

何となく雰囲気のPはもう要らない。凄味のある、本物たちの産みだす、怪作に巡り会いたい。
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