紅孔雀

君の名は。の紅孔雀のレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.6
言わば国民的大ヒット映画を、遅ればせながら鑑賞。信頼するレビューワーさん達の間では「評価はするけど、諸手を挙げてまでは?」といった感想が多かったような気がしますが、確かにそんな感じでしょうか。
でも、彗星と木漏れ日に代表される光の描写、人格の入れ替わりとタイムパラドックスのよく練られたストーリー、青春の甘酸っぱい思い出を巧みに表現した脚本等々、大ヒットも納得の水準の高さでした。
老アニメファンとしては、冒頭の「朝、目覚めると‥」のナレーションに、かつての天才少女漫画家・岡田史子の処女作(「太陽と骸骨のような少年」)を思い出したりしました(若い方には関心のないコメントと思います。スイマセン)。
そして告白すれば、最後のシーンではついつい涙。世間知で錆びついた我が心にも、まだ潤いが残っていたということでしょうか?
PS:新海監督の自作解説では、本作は「半分」がテーマだとか(半月、敷居、畳の縁などの描写も含む)。確かに伴侶は「ベターハーフ」だもんなぁ、と変に納得しちゃいました。
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