就活あるある映画でも就活ラブコメでもない、誰にでもある（と思ってる）浅薄な青春期を誇張した“リアルさ”で、観るものを攻撃してくる映画。
性別関係なく“あー自分自分！”っていうキャラを見つけられたらもうアレです。刺されてます。グッサリ。
自分はタカヨシです。学生時代は所謂就活らしい就活はしないで“このシステムってどうなの…云々”イタいこと言ってたし、なんなら今だにそうかも。
焦燥感と羨ましさからのディスや強がり。社会のことをわかったような物言い。頭でっかちで狭い視野。意識高い系の小っ恥ずかしさと、それをバカにすることの無様さ。
ただこの話、それらを見せつけつつも“現実見ろよ！”みたいな説教映画ではなくて、“何者”でもないなら“何か”になれる可能性があるんだよっていう話なんだよな。
ラストに“◯年後…”みたいなのをもってこないで、可能性をあくまでも可能性という余韻で〆ているのがいい。
個人的に、エンドロールで流れる曲が中田ヤスタカ feat.米津玄師じゃなくて、SUPERCARの“YUMEGIWA LAST BOY”だったら号泣だったな。
