絵も音楽もストーリーも演出も全てがとてもお洒落で見入ってしまった。
本当に、台詞が無いって凄いと思った。
かつて、モーリス・ベジャールという振付家が、「人と人は会話をすると行き着くところは必ず争いとなる。だから、私達人間は、パフォーマンスをもって身体で気持ちを表現するのだ」と言っているのを観たことがあるが、正にそんな平和な光景。
人間は夫婦単位で、力を合わせて生きていく。
が故に、我が子が巣立って行く時は、とてもとても辛かった。母は、子宮の細胞が切り裂かれて行くような辛さなのだ。
ラストは切なく美しかったが、やはり、彼女はウミガメだったんだなぁと思うと、浦島太郎的な恩返し物語なのかな？舟を壊して申し訳ないとの謝罪だったのか？アダムとイブの様な雰囲気さえある。
主人公が、まさかこの小さな島で一生を送るとは初めは思わなかった。誠の愛は人を幸せにし、時間を忘れさせるのだなぁ。
素晴らしい作品でした✨
